everyday-arakakiの日記

毎日自分らしく「活きる」がモットー

日常の冒険心

ある夜、どうしても炭酸飲料が飲みたくなった。家には水とお茶しかない。炭酸じゃないと、なんだかモヤモヤする。そんな日があるのは僕だけでしょうか?

 

炭酸への旅

 

どうしても炭酸の爽快感を味わいたくて、外に飛び出した。外にはコンビニと自動販売機があるが、いつもならコンビニ利用。しかし、爽快感への欲求をさらに高めるため、あえて自動販売機を探すことに。近くにはいくつかあり、目当ての炭酸を求めて、早歩き。

 

せっかく外に出たのだから、炭酸飲料を2本買うと決めた。どれが良さそうかなと、自動販売機のラインナップから探していると、コーラとスプライトが置かれている自動販売機を発見!良いじゃないか。歓喜のごとく、ボタンの前に駆け寄った。よし!この2本に決めた!

 

財布から小銭を出そうとすると、小銭がない。仕方がない、1000円札を素早く取り出した。自動販売機で1000円札を投入することはあまりなかったが、いざ投入口へ。投入口を見てみると、日差しがあたりすぎて、さびれていた。真っ暗で気づかなかったが、自動販売機全体の様子がさびれており、直近で人に利用されたことがあるのか、一気にあやしさや不安になった。

 

しかし、ぼくには野口先生しかない。迷いを振り切りながら、いざ投入。ぴーっと機械音ともに吸い込まれていった。なんだ、ちゃんと動くじゃないか。自信たっぷりにコーラのボタンを押すと、うん?何の反応もない。おかしいな。続けてスプライトを押すと、りんごジュースが出てきた。ん?ん???一体どういうからくりだ。やばい。すかさず、おつり返却レバーをタッチ。なんの反応もない。ちょっと待ってよー。他ボタンを押しても何の反応もない。おつり表示が900いくらと表示されたままであった。

 

 

なんでーーーーぇぇえ。

 

 

何度ボタンを押そうが、レバーを押そうが、応答なし。自動販売機の前で僕は立ち尽くし、無になった。しばらくして、無の中から、我に返ると、りんごジュースを握りしめて、家へと歩き始めた。財布には投入した1000円しかなかったため、僕の炭酸への旅は途絶えてしまったのである。

 

旅の成果としては1000円のりんごジュース。ひと口飲んだ。紛れもないりんごジュースだ。もうひと口飲んだ。炭酸とは違う、ねっとりした甘さが伝わってくる。これはこれでおいしいが、思い通りにいかなかった。

 

最初からコンビニ直行していれば、今頃炭酸を味わえたのに。後悔しながらも、これは僕の冒険心の結果なのだ。目的に対して、リスクを考えず、飛び込んだ。さびれた販売機をあやしいとは思いつつ、あえて野口先生を信じたのだった。

 

今回の教訓は確実に事を成すには失敗の可能性を下げることだ。しかしながら、冒険がなくては得られないこともある。身をもって体感した。1000円のりんごジュース。

 

販売機の業者に連絡することはなかったが、おつり表示がされたままなので、異変に気づくだろう。

次の日、一直線にコンビニに向かったのであった。